傷んでいる髪は、キューティクルの内側にある間充物質が髪がら流れ出てしまい、スカスカと穴が開いた状態になっています。ポーラスヘアは弾力がなく、この状態で髪全体に同じようにパーマをすると、毛先と根元ではかかりにむらができてしまいます。カラーについても同様です。そこで、ポーラスヘアーの穴の部分にトリートメントでたんぱく質を補い一時的に穴をふさいであげましょう
。たとえば、満員電車だとなかなかホームに降りられないけど、空いている電車からはスムーズに出ていけますよね
。パーマやカラー剤が簡単に出ていかないように、髪を満員電車の状態にする必要があるってことです。もちろん、せっかくふさいでも水で流れ出ては意味がないので特に傷んでいる毛先を中心に油性のトリートメントで包んであげることもポイント。すると、皮膜効果でキューティクルを保護するクッション
の役目も兼ねて、薬剤に負けない状態へと髪をリセットしてあげることができます。少し専門的なお話を付け加えると、タンパク質には様々な大きさがあります。同じく、髪のダメージ(穴の大きさ)も様々です
。小さな穴に大きなたんぱく質を補おうとしても入らないし、大きな穴に小さなたんぱく質を補ってもふさげない・・・・・。これを見極めて補給するのもプロの技です。
パーマやカラーリングの前にたんぱく質を入れるのはなぜ?
2015.1.26